妊婦さんへお薦めしたい本『予定日はジミーペイジ』

何となく図書館で手にした本がたまたま妊婦さんの話の本だった。

 

予定日はジミー・ペイジ (新潮文庫)

予定日はジミー・ペイジ (新潮文庫)

 

 

 赤ちゃんができて幸せいっぱい!!

…って人ばかりじゃないと思う。

100人の妊婦さんがいたら、100通りの妊婦さん。それぞれの背景があり、事情があり、生活があり・・・・。

それでも、やっぱり本当に一心同体で10か月も過ごす事で、妊婦さんはゆっくりゆっくり、お母さんになっていくんだ。

私がこの本をたまたま図書館で手に取ったのは、本当に妊娠が分かった直後だったのだけど、おなかの赤ちゃんと過ごす時間が長くなってきて、だんだんこの主人公の気持ちに共感できる場面が増えてきたように思う。

お腹の中にいる赤ちゃんは、自分の子どもというよりは、10か月間だけの秘密の理解者。

人知れず悩んでいることも、悲しんでいることも、楽しいことも、嬉しい気持ちも、夫に対するイライラも、ぜーんぶ知っている秘密の仲間。まだ顔も見たことないけれど、だれよりも近くにいて、何も言わず、全部聞いてくれている。そんな期間限定の特別な存在。

男の人には一生体験できない特別な時間を、今過ごしている。そう思います。

 

最後に、お腹から出したくない!って思うんだろうか?

ぜひ、妊婦さんに妊娠中に読んでみてほしい。