母乳育児を学ぶ【本】

私の出産予定の病院は母乳育児を取り入れている病院です。

なので、少しずつですが母乳育児に関してもちょっと自習しています。

主に母乳育児をネットで検索していて出会ったサイトで勉強中。

solanin928.cocolog-nifty.com

とにかくすごい情報量です。とりあえず片っ端から読んではいるけど、知らない用語なども度々出現します。でも、情報量が多すぎてこのサイトの中から用語の理解を深めるのにはちょっと限界を感じていました。

そんなとき、図書館でこのサイトを運営しているSOLANINさんが書いた母乳育児の本を発見しました。

いちばんやさしいはじめての母乳育児 (はじめてBOOKS petit)

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最強母乳外来 あらゆる悩みにお答えします!

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  私の知りたかった用語のことなども、詳しく説明されていて大変参考になったので、備忘録としてメモしておきます。(わからなかったこと中心で)

 

 

1.母乳育児に関する基礎編

基本は頻回授乳
  • 欲しがったら何度でもあげる。
  • 新生児期は10回/日以上の授乳回数になるようにあげる。よく眠る赤ちゃんには注意。
  • とにかく授乳を繰り返す。頻回に飲ませることで母乳生産力がアップする。1回の哺乳量が少なくてもよい。おっぱいがたまった感じがしなくても、とにかくこまめに吸わせる事が成功のコツ。
  • 夜間授乳が分泌量を増やすチャンス。プロラクチンの分泌は深夜がピークになる。夜間の授乳を休まずに続ける。
赤ちゃんの出すおっぱいサイン

  泣くほどお腹がすいているのはかなり切羽詰まった状態。空腹サインを見つけてできるだけ早く飲ませてあげよう。

  • 目をキョロキョロさせる
  • 「クーハー」と柔らかい声を出す
  • 口に手を持っていく、
  • 真顔でパクパク・ペロペロしている…など
食事について

母乳にいい食事

  • カルシウム…牛乳やチーズなど乳製品からとると脂肪分を取りすぎてドロドロ母乳の原因になる。小松菜、青梗菜、オクラなどの野菜や小魚から積極的に取る。
  • 鉄分…ひじき、きなこ、小松菜、ほうれんそう、あさり、切干大根、納豆など

授乳中に控えたい食品

  • 添加物の多いもの…インスタント食品、スナック菓子、ファストフードなど。
  • 甘いお菓子…とくに白砂糖を使ったスイーツ。
  • 脂っこい料理…特に肉の脂身やバター、生クリームなどの動物性脂肪。
  • 匂いの強い食品…カレー、キムチ、唐辛子など。
  • おもち
  • 牛乳
  • 果物…梨など
  • ハーブの一種 セントジョーンズワート(西洋オトギリソウ)
  • カフェイン

2.母乳育児実践編

ラッチオン

上手なラッチオンとは…

  • 赤ちゃんの顔が真正面から乳頭をくわえている。
  • 顎からこめかみに向かってダイナミックに動く。
  • 乳輪まで大きく口をあけてくわえている。
  • 下あごが乳房に密着している。
  • 上下の唇がアヒルのように軽くめくれている。
  • 口角を耳方向に1.5㎝ぐらい引っ張ってみると、舌が見える

上手にラッチオンできていないサイン

  • チュパチュパと哺乳の度に音がする。
  • 赤ちゃんのほっぺが、哺乳の度にえくぼのようにへこむ。
  • 哺乳するときに、下唇を乳房から浮かせたような動きをしている。
  • 授乳のあとの乳首が、つぶれたりいびつな形になっている。
授乳時間

授乳時間は5分2クール。左右のおっぱいをそれぞれ5分ずつ、左・右と飲ませて1クール。それをもう1回繰り返して2クール。

搾乳について

手で搾る時のポイント

  • 乳頭から2㎝ぐらい外側を親指と人差し指ではさみ、指の腹と腹を合わせるように圧迫を繰り返す。
  • 親指と人差し指の間隔はそのままに、指の位置を縦、横、斜めのそれぞれの方向から搾る。左右の乳房を交互に繰り返し搾乳する。

  • 指を乳首の方向に滑らせたり、乳首を引っ張ったりしない。

搾乳の頻度…3-4時間おきでも構わないが、搾乳時間の間隔をあけると乳腺炎のリスクが高まり、母乳の分泌も低下するので注意。


搾乳を赤ちゃんに飲ませるとき…自然解凍か流水で解凍させてから湯煎する。電子レンジは✖。腕の内側に1-2滴たらしても熱くも冷たくもない温度(40度ぐらい)が適温。

3.母乳不足チェック

  • 体重が順調に増えているか?…退院後の新生児は1日あたり18~30g以上のペースで体重が増えていれば大丈夫。
  • おしっこが1日8回以上出ているか?…おしっこがちゃんとでていれば母乳は足りていると考えられる。
  • 1日に10回以上、頻回授乳している…赤ちゃんが欲しがったら欲しがるだけ頻回授乳していればほぼ大丈夫。体重の増え方と合わせて様子を見る。
  • 乳首のトラブルが起きていないか?…赤ちゃんがちゃんと吸えていないと、乳首が傷つきやすくなる。しっかりくわえられていれば哺乳はできていると考えられる。

4.母乳育児の困った編

夜起きにくい赤ちゃん。おっぱいが張ってしまう時。

  夕食の比重を少し軽くする。深夜は3時間間隔でお母さんはいったん起きて先搾りする。左右合わせて10-15分で搾れる量or左右合わせて30ml or 左右の乳頭・乳輪が柔らかくなって赤ちゃんが吸いやすくなる程度のいずれかを目安に。夜ぐっすり眠る赤ちゃんは昼間の授乳回数を増やし1日10回以上になるようにする。

おっぱいの途中で泣き出す。

  体重の増加が順調なら、多くの場合理由は腹痛。ウンチが出る前なことが多い。母乳の分泌が良すぎて驚いたり、まずかったりしても怒り出す。分泌が良すぎるときは始めに少し搾ると勢いが和らぐ。

怒って泣いている赤ちゃんを泣き止ませる方法

  おっぱいをくわえさせようとしてもギャン泣きする気難しい赤ちゃんはまず泣き止ませることが先決。赤ちゃんの背中がまっすぐになるように横抱きにし、肩幅よりも少し広く脚を広げて立ったら、膝頭がくっつくまで太腿の内側を寄せていき、低い姿勢をとる。赤ちゃんを横抱きにしたまま、スクワットをするようにそれを繰り返すと赤ちゃんが我に返ったように泣き止む。

のけぞっておっぱいを拒否する。

  無理やり乳首をくわえさせるようなことは絶対にしない。理由を考える。風邪をひいていたり、のどが痛かったり、鼻が詰まっていることも。赤ちゃんの口の中に白いカスが見えたら『鵞口瘡』の可能性もある。味や環境の変化もあるかも。

ご機嫌な時や、寝入りばななどタイミングを見計らって授乳してみる。ストローやコップなどが使えるときは搾乳を飲ませるのも一つの方法。

よくそり返る過飲症候群。

  おっぱいの飲みすぎでそり返ることもある。身体をそらせて泣く、吐く、穴のあくほど天井を見つめる、呼吸がゼコゼコ言う、便秘、下痢、寝つきが悪いなど。疑われたら、泣いたらおっぱいではなく他の事で気をまぎらわせる。うつ伏せで遊ばせるのもおススメ。仰向けに寝かせるのではなく、縦抱きにしてあやす。

おっぱいを噛む。

  まず乳首を離し、目を見て「おっぱいは噛んではダメ」と注意する。低い声で言うこと。噛まれるたびに高い声で悲鳴を上げると赤ちゃんはお母さんが喜んでいると勘違いすることもある。

  歯の生えかけは、ムズムズして何でも噛みがち。授乳前に赤ちゃんの歯茎をマッサージしてみる。

5.乳房トラブル

乳腺炎で困ったときの『じゃがいも湿布』

■材料…ジャガイモ1個、小麦粉 大4~5、酢 2~3滴、厚めのキッチンペーパー(ふわっとした素材)

■作り方

①ジャガイモは皮をむき、芽を取る。

②おろし金ですりおろす。

③小麦粉を混ぜ、お酢をたらす。

④半分に折ったキッチンペーパーに大さじ2杯分ぐらいの③をのせる。

⑤その半面(つまり1/4)にバターナイフなどで塗り伸ばす。

⑥塗っていない残り半面を重ね合わせて完成。

※1日分を作成し、ビニール袋などに密封して冷蔵庫に入れておけば丸1日は保存可。

■使い方

患部に医療用テープなどで固定するように貼る。パリンパリンに乾燥したら交換する。2~3日は続ける。

乳首の付け根が切れた時の必殺技『乳輪リング』の作り方

■作り方

ティッシュを水に濡らしてからちぎれないように搾る。

②1㎝幅になるように、端から細長くなるようにどんどん折る。

③水気が染み出さないように、細長く切ったティッシュをラップで包む。

④乳首のサイズに合うように「わっか」にする。余った部分は捨てる。

⑤端を重ねてテープで固定し、冷凍庫で1時間ぐらい凍らせて完成。

■使い方

凍った『乳首リング』を授乳前3分間装着する。そして外してから授乳すると不思議と痛くない。再び凍らせれば何度でも使える。

6.離乳食と授乳

離乳食開始のサイン
  • 自分で座れるようになった
  • よだれがたくさん出るようになった
  • 大人が食べるのを見て、自分も食べたそうにする
離乳食の進め方
  • 5~6か月頃…1日1回。最初の1か月は1回食にとどめる。すりつぶしたお粥1さじからスタート。ごっくんと飲み込めるようになってきたら、すりつぶしたり裏ごしした野菜などを足していくが、新しい食品は平日の昼間に1種類ずつからスタートする。
  • 7~8か月頃…食べる量、種類が増えてきたら1日2回食に。舌でつぶせる硬さのものを用意する。
  • 9~11か月頃…1日3回食になり、食事のリズムが整っていく頃。歯茎でつぶせる硬さの物を用意する。9か月頃になると貯蓄鉄が不足し始めるので、鉄分を補うような食材を。
  • 12か月~…離乳食から幼児食へ。おっぱいのちょこちょこ飲みもあるかも。離乳食をよく食べて、食後のおっぱいを欲しがらなければ無理にすすめることはない。
離乳食をあまり食べてくれないときの工夫
  • 離乳食の前のおっぱいを飲ませる。
  • お母さん以外の人に食べさせてもらう。